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森羅万象と夜のしじま

読書、散歩、音楽など。

嫌な女

桂望実著の『嫌な女』を図書館から借りて暇つぶしに読んでみた。テレビドラマになったほどの人気作品、つまり通俗的な作品ではある。あまり深読みしても無意味かも知れないが、いろいろと感想やら疑問が涌く。 破天荒な悪女に振り回される語り部の女弁護士や…

宮部みゆき『龍は眠る』

超能力なる非日常を提示するも、すぐにそれを否定する論理を持ち出して、読者もまた語り部と共に迷うところから引き込まれた。超越した能力を持つ者、障害を持つ者、凡人の対比と交流が密なところが本書の魅力であり、ロングセラーとなった所以か。 一方で悪…

破滅型私小説

明治後半から終戦前後まで私小説が一世を風靡した。空想や理想をストーリーに投影するロマン主義を否定し、自然主義の極北を行く小説群と言うべきだろうか。作者の内心を暴露するような内容は、一面で、当時の世相、我が国の経済状況を反映し陰惨な内容とな…

読書の日々

先月から取り憑かれたように本を読んでいる。心身ともに疲れているので、あまり頭を使わない軽い本ばかり。以下はそのタイトルと簡単な感想など。 ・竹内誠 図書館キリギリス 双葉文庫 不遇な無職女性が学校図書館で働く物語。本を通じて生徒や関係者にスポ…