2017-02-01 カルトの業 独白 知人がSNSをはじめた。写真は、彼女の子どもの頃の家族写真だった。 一家を挙げてカルト宗教にはまり、彼女だけが脱会した。それ以来、彼女は家族を失った。何を思ってその写真を使ったのだろう。世間で言う真っ当な人生の代償は、家族の絆だった。 人を救う宗教が組織となり、その勢力維持拡大が自己目的化する。その過程でメンバーが互いに苦しみを与える。業が深いなどと月並みな感想しか抱けない自分の感性にいささかがっかりする。