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森羅万象と夜のしじま

読書、散歩、音楽など。

嫌な女

桂望実著の『嫌な女』を図書館から借りて暇つぶしに読んでみた。テレビドラマになったほどの人気作品、つまり通俗的な作品ではある。あまり深読みしても無意味かも知れないが、いろいろと感想やら疑問が涌く。

破天荒な悪女に振り回される語り部の女弁護士や周囲の人たち。読者はこの悪女こそ「嫌な女」と捉えるのだろうか。しかし、無味乾燥などこか冷めた感じのする女弁護士こそ私からすれば嫌な女であった。

後半になるとこの女弁護士が何とも魅力的な人物に変化する。悪女は高齢になろうとも悪女であり続け、人を惑わす。

作者の言う「嫌な女」とは誰のことか、知りたいものである。読者の胸の内にあるという回答であったら少し残念である。