森羅万象と夜のしじま

読書、散歩、音楽など。

未来を信じる力

そして未来は、いずれにしろ過去にまさる

上は、ハインラインの小説『夏への扉』の一節だったと思う。心に刻もう。

長引く不景気や少子化・高齢化、過労といった問題を引き合いに、昭和を懐かしむ声を聞く。大勢の人が未来を信じて、希望を持っていた時代だったという。

高校時代まで昭和を過ごした私としては、これを首肯するにしても、総じて選択肢が少なく、画一的な世に息苦しさを感じていたのも事実だ。

科学は日進月歩。さらに世の中のあり方も人に優しくなった。こうした中、何故か日本人は未来を信じる力を失っていった。希望とは、世の中や国が与えてくれるものなのだろうか。

これは自分自身への問いでもある。